にちにち草

園芸や自然、生物に関することを記事にしていきます。

虫を食べる奇妙な植物~食虫植物~

こんにちは!

はとです!

植物の中には、虫を捕まえて食べてしまう植物がいます。
食虫植物と言って、夏になるとホームセンターや園芸店で売っていますよね。

ハエトリソウやウツボカズラなどいろいろありますが、それぞれどんな特徴があるのでしょうか?

詳しく解説していきます。

ハエトリソウ

(食虫植物)ハエトリソウ 3号(1ポット)

 

ハエトリソウはパックンフラワーのように、やってきた虫を捕獲します。
捕獲された虫はゆっくりと時間をかけて消化していきます。

もともとは湿地に生息していて、地面には栄養が少なく、ハエなどの昆虫がたくさん飛んでいるような場所です。

ハエトリソウは栄養をどこから手に入れようかと考えたときに、「そうだ!その辺に飛んでる虫を捕まえればいいんだ!」ということで、虫を捕まえるように進化しました。

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ハエトリソウ(スイカじゃないよ)

ハエトリソウの虫を捕まえる葉には、よく見ると感覚毛という小さな毛があります。
この毛を虫が2回以上触れてしまうと、葉が閉じて捕まってしまいます。

しかしこのハエトリソウ、ほかの食虫植物と違って虫をおびき寄せるものは持ち合わせていません。

なので、虫を捕まえる効率は1番悪いです。
その場でジッとして、虫が来るのをひたすら待ち続けます。

 

 

ウツボカズラ

観葉植物 食虫植物 ウツボカズラ ネペンテス アラータ ミニサイズ2.5号(φ7.5㎝)プラ鉢 全高:約12㎝

ウツボカズラは、ポケモンでいうところのウツボットにあたります。
ハエトリソウと同じく、食虫植物と言われて想像しやすい植物です。

東南アジアなどに生息していて、大きなものになるとネズミをも食べてしまいます。

葉の先に大きな袋ができて、そこで虫を捕まえます。
普通に育てていても、アシナガバチなどのかなり大きな昆虫を捕まえています。

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ウツボカズラ(ジャガイモじゃないよ)

ウツボカズラは、口の裏側に虫をおびき寄せる甘い匂いを発します。
人間にはわかりません。

虫がよってくると、袋の奥へ奥へと誘っていきます。
すると、虫が足を滑らせて落ちてしまいます。
袋の中はつるつるしているとともに、消化液入りの水が入っていて虫は二度と上がってくることはできません。

ウツボカズラは、気づいたらたくさんの虫を捕まえている植物です。
虫を捕まえているのを見て、ニヤニヤしたい方にはおすすめの植物です。

 

 サラセニア

サラセニア スカーレットベル 3.5号ポット 食虫植物

サラセニアはウツボカズラと同じように、袋の中に昆虫を落として食べてしまいます。
ウツボカズラと違う点は、体全体が虫を食べる袋になっています。

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サラセニア

サラセニアは袋の奥に昆虫をおびき寄せる臭いを発生させています。
そして足をすべらせて落ちた昆虫を食べます。

人が持っているのと違う、少し珍しい食虫植物を育てたい方にはおすすめです!

 

 モウセンゴケ

トウカイコモウセンゴケ

モウセンゴケは園芸店でもなかなか買う人がいない植物です。

モウセンゴケは実は日本にも生息しています。
アレルギーの薬として使われることもある植物で、研究が進められている植物です。

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モウセンゴケ(フジテレビのマークみたいになった)

モウセンゴケにはたくさんの毛が生えていて、その先端には粘液がついています。
昆虫がモウセンゴケにつくと、粘液が昆虫を覆って捕まえます。

かなり大量のハエを捕まえていることがあるのが、このモウセンゴケです。
葉の形もさまざまで、先端が丸い形をした種類が人気です。

 

 実は簡単!食虫植物の育て方

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食虫植物の多くは湿地で暮らしています。
なので、水が切れないように育てることが大切です。
推奨されている育て方は、底面給水*1や腰水*2です。

また、ウツボカズラやサラセニアは、袋の中に水を少しあげると喜びます。

食虫植物は日光を浴びることも好きです。
なので、日光のよく当たる場所においてください。
しかし、夏の暑い日は葉がやけてしまうので、夏は半日陰で育てます。

食虫植物の失敗で多いのが、虫をあげすぎてしまうことです。
基本的に食虫植物に虫をあげる必要はありません。
むしろ、虫をあげると死んでしまうことがあります。
かく言う私も、昔サラセニアにゴキブリを7匹与えて枯らしたことがあります。

また、もともと栄養の乏しいところで生きているので、肥料もほとんど必要ありません。

気になる食虫植物、今年はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?

*1:鉢の底に水を溜めて育てる方法

*2:鉢を半分くらい水につけて育てるやり方