植物の力を信じて病害虫と戦う
こんにちは!
はとです!
ホームセンターや園芸店などで野菜苗を買うときに、接ぎ木苗と書かれた苗を見たことがありませんか?
接ぎ木苗とは、品種や種類の違う2種類ないし3種類の茎を繋げて作られた苗です。
トマトを例にあげると、実がなる上の部分はおいしくて甘い 品種で、根などの下の部分は病気や害虫に強い品種になっています。
トマトにも個性があって、おいしくて甘いが病気に弱いものもあれば、全然おいしくないが病気や害虫にとても強いものもあるわけです。
その2つを組み合わせれば、お互いの長所が出るという寸法です。
また、お米などではその品種を病気に強くおいしいものを作ってあったりします。
家庭菜園などで野菜を育てる場合は、接ぎ木苗のほうが育てやすいですので、少し値段は高めですがおすすめです。
この時期は病気がおおいですね
こんにちは!
はとです!
春先に植えた野菜やお花。
梅雨の時期になると病気にかかることが多くなります。
原因は雨だったり、気温が上がったことだったり、昆虫が多くなったりといろいろです。
例えば、疫病。
トマトやジャガイモ、スイカなどでよく見られます。
とりわけトマトでは深刻です。
葉に大きな斑点が出てきて、そのうち枯れてしまうと言った病気です。
この病気は、土の中に病原菌がいて、梅雨の時期になると活発になります。
水が好きで、雨が降るとなおさら元気になります。
そんな病原菌が、水やりや雨などで土とともに植物についてしまうと、植物に病気を発生させます。
この病気を発生させないためには、水やりや雨のときに泥はねなどで植物に土がつかないようにすることが大切です。
灰色かび病
灰色かび病は、カンキツやベゴニアなど多くの植物が感染する病気です。
葉などが黄色くなって変形して、その後に灰色というか黒っぽくなって枯れてしまいます。
この病気の厄介なところは、風によって広がるので室内に置いていたとしても発病します。
梅雨の時期に繁殖するので、この時期に多い病気です。
1つ持っておくと便利な薬
このような厄介な病気を駆逐することができる薬があります!
「ダコニール」という薬です!
この薬は、総合殺菌剤で幅広くさまざまな病気を治すことができます。
前述した病気も治すことができるので、おすすめです!
園芸や家庭菜園をやっている人なら必須の商品です!
いつもご愛読してくださり、誠にありがとうございます。
私は日本語が下手なので、拙く読みづらい文章で申し訳ございません。
ご質問やご相談等ございましたら、ご気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。
まだまだ勉強中ですが、できる限り対応させていただきたいと思います。
これからも、園芸や自然、農業など、さまざまな情報を発信していきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
はと
害虫を賢く撃退しよう!~物理的防除~
こんにちは!
はとです!
園芸や農業をする上で、重要なのが害虫の防除です。
最近は、これまで農薬を使いすぎたために、農薬が効かない害虫が増えています。
しかしながら、害虫に対する研究も進んでおり、農薬を使わない方法で害虫を退治する方法が確立されています。
今回はその一例を紹介します!
光
夜、街灯にあつまる大量の蛾を見たことがあるのではないでしょうか?
蛾は街灯が放つ紫外線に集まっています。
この習性を利用して、果樹園などに集まってくる蛾を光に集めて、付属している電線に触れると「バチン!」という音を立てて殺します。
これはコンビニや飲食店にも設置してあったりします。
音
蛾の一部はコウモリの超音波を傍受することができることが知られています。
ヤガという蛾もその1種です。
コウモリはヤガの天敵です。
コウモリは超音波を発してエサや物の位置を把握していますが、ヤガはその超音波を感じると飛ぶのをやめて落下します。
こうすることで捕食されることを避けているのです。
この性質を逆手にとって、果樹園や茶園に超音波を発する装置を置くと、
ヤガはコウモリが近くにいると勘違いしてまったく動くことができなくなります。
この技術は今後主流になる技術です。
色
物理的防除で最も一般的な方法が、この色による防除です。
昆虫は特定の色に引き寄せられる習性があります。
例えば、
黄色・・・アブラムシ、コナジラミなど
青色・・・アザミウマ類など
この習性を利用して、害虫を捕まえて防除したり、
害虫の発生を予察したりします。
また、アブラムシは光を嫌う習性があるので、地面に銀色のシートを敷き詰めるとアブラムシの被害が減ります。
リンゴなどの場合は、銀色のシートで太陽光を反射することでアブラムシを防除するとともに、リンゴの着色を促進する効果があるのでよく使われています。
害虫退治は害虫のことを知ることが肝心です!
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はと
虫は虫で対処しよう!~生物学的防除~
こんにちは!
はとです!
植物を育てていると、必ず害虫に頭を悩ませることになります。
果樹や野菜だとその影響は大きいです。
害虫を防除するために、農薬を買ったり道具を買ったりとさまざまな費用と労力がかかります。
そこで近年注目されているのが、天敵の活躍です。
天敵は、害虫を食べたり殺したりして害虫の数を減らしたり、抑えたりする生物です。
ナナホシテントウムシが有名な例です。
ナナホシテントウムシは害虫であるアブラムシを食べるので、アブラムシの天敵です。
天敵を使う意義
天敵などの生物も農薬として販売されています。
「生物農薬」と言われます。
生物農薬は農薬なので、無農薬栽培では使用することができません。
自然界では食べる食べられるの関係が構築されています。
食物連鎖と言いますが、自然界では食物連鎖はかなり複雑になっています。
植物を農薬を使って育てていると、害虫と一緒に天敵も殺しますし、害虫でも天敵でもない生物も殺してしまいます。
つまり、食物連鎖が単純になります。
こうなると、特定の種が大量発生してしまうことや今まで問題にならなかった種が問題になってしまう場合があります。
一般的に慣行農法*1よりも、有機農業のほうが食物連鎖が複雑になります。
これまでの研究で、天敵を使うほうが農薬にかかる費用が抑えられることが知られています。
また、天敵を利用する最大のメリットは、害虫が抵抗性を持つ可能性が低いことです。
今までの農業では、農薬を使いすぎて農薬が効かない害虫が増えました。
しかし、天敵では一部の例外を除き抵抗性をもつ可能性は低いです。
しかしながら、まだまだこの現実を知られていないか、知っていても信じていない人が多く、普及しきれていません。
天敵に向いている生物
天敵は害虫の天敵であることが前提です。
害虫とは、人間が農業などをする上で邪魔になる虫のことです。
天敵の天敵は害虫です。
天敵として使える生物は以下のような特徴があります。
- いろんなものを食べる虫よりも、この害虫だけを食べる生物のほうが使いやすいです。
いろんなものを食べる生き物は、共食いしてしまったり、ほかの天敵も食べてしまうので、少し使いにくいです。 - 大食いで食べ残しをしない虫のほうが天敵として使いやすいです。
周りに害虫がいたら、片っ端から食べていくほうが天敵として使いやすいです。
アブラムシなどの害虫は、1匹からでも増殖することができるので、できれば全滅させてくれるほうがいいです。
カマキリみたいに、目の前に害虫がいるけど気分次第で見逃してしまうような昆虫はあまり天敵として向いていません。 - あまり移動しない生物が使いやすいです。
行動範囲が広いと、放ったらすぐどっか行ってしまうので、あまり意味がなくなってしまいます。 - 増殖や管理がしやすい生物のほうが天敵として利用しやすいです。
天敵として使うために費用や労力がものすごくかかってしまっては本末転倒です。
実際に使われている天敵
天敵にはさまざまな種類がありますが、いくつか例を紹介します。
- バチルス・チューリンゲンシス(BT)
BTはチョウ目幼虫の天敵です。
バチルス・チューリンゲンシスという菌がチョウの幼虫の体内に入ると毒素となって幼虫を殺します。
もともとはバチルス・チューリンゲンシスの菌をまいていましたが、今ではバチルス・チューリンゲンシスの毒素をまいています。
ホームセンターでも売られていますので、一般の方でも入手できる生物農薬です。
チョウ目幼虫にしか効かないので、クモやほかの昆虫を殺すことはありません。 - タバコカスミカメ
最近注目されているのが、このタバコカスミカメです。
タバコカスミカメはナスの害虫であるコナジラミやアザミウマ類(スリップス)を食べるカメムシの仲間です。
ナスを栽培しているハウス内にゴマを一緒に植えておくと、コナジラミやアザミウマ類がいないときでも、タバコカスミカメがゴマを食べて生きていけるので、
周年で飼うことができます。 - チリカブリダニ
ハダニなどの天敵として有名な肉食のダニです。
農協などで販売されていて、マニュアルもたくさんあります。
イチゴを栽培される際にはおすすめの農薬です。
天敵はどの害虫を駆除するのかを決めてから選びましょう!
失敗した天敵
日本で初めて生物農薬が実用化されたのは、1971年に某大手製薬会社が開発したクワコナカイガラヤドリコバチです。
クワコナカイガラムシという果樹の大害虫に対する天敵なのですが、1匹の鉢で10~15匹のクワコナカイガラムシを殺すことができます。
また、増殖させることも簡単だったので、話題となりました。
しかし、このクワコナカイガラヤドリコバチの販売は失敗してしまいます。
理由は、優秀すぎたことです。
販売したクワコナカイガラヤドリコバチが、果樹園に定着してしまったのです。
これは農家にとっては喜ばしいことです。
1度買ったら半永久的にクワコナカイガラムシを抑えることができます。
反対に、農薬会社は大損です。
各農家に1回しか売れないのですから儲かりません。
こうした経緯でクワコナカイガラヤドリコバチは販売中止になりました。
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はと
*1:従来通り、農薬を使って害虫を防除する方法
気を付けないと趣味が犯罪に?!~改正種苗法~
こんにちは!
はとです!
みなさんは2021年4月に改正種苗法が施行されたのはご存知でしょうか?
農家さんなどではかなり話題になったのでご存知の方が多いのですが、それ以外の方はあまり知られていないのが現状です。
今日は、種苗法とはなんなのかということを解説します。
動物と違う植物の特性
種苗法を解説する前に、動物にはない植物の特性を紹介します。
人は腕を切って地面に植えても新しく自分が生えてくることはありません。
しかし、植物の場合は枝を切って地面に挿していると、新しい自分が生えてきます。
この技術はかなり昔から利用されていて、平安時代には利用されていたと考えてられています。
梅が枝餅で有名な太宰府天満宮。
太宰府天満宮の梅は、菅原道真公が京都から太宰府に移ったときに、京都の自分の家の庭にあった梅が飛んできたという伝説があります。
これは挿し木であると言われています。
このように、植物の場合は動物に比べて簡単に同じ品種を増やすことができます。
日本の品種が海外へ
シャインマスカットというぶどうがあります。
このぶどうは独立行政法人農業・食品産業技術研究機構果樹研究所が開発した新種です。
このぶどうはスーパーで1500円以上で売られている大人気高額品種です。
日本国内で大人気のシャインマスカットは、海外でも需要があり、シャインマスカットを海外に輸出しようという動きが活発になっています。
しかし、このシャインマスカットの苗が最近韓国や中国で流出していることが判明しました。
韓国産や中国産シャインマスカットはタイや香港などのアジア諸国で販売が確認されています。
日本産より安く販売される韓国産や中国産のシャインマスカットがほかの国で販売されると、日本産が海外で売れなくなるということで、大問題になっています。
この海外への流出を防ぐために、改正種苗法が施行されました。
改正種苗法
種苗法は優良な品種を保護して、新品種の開発を保護する制度です。
例えば、企業が新しい製品を作った場合、特許という形で新しい製品は保護されます。
その種苗バージョンです。
改正前の種苗法では、登録品種が販売された後に海外に持ち出されることは違法ではありませんでした。
しかし、今後は違法になります。
また、登録品種を農家や一般家庭で増殖されたものを勝手に渡したり、海外に持ち出したりすることを抑止することが今までは難しいという現状がありました。
今回の改正で、農家などで増殖させる際もその品種を作った人の許可が必要になりました。
どれが対象なのか
改正種苗法で保護される品種は、登録品種です。
この登録品種をどうやって見分けるか。
今回の改正で登録品種には登録品種であるという表示をすることが義務となりました。
上記の写真のように、PVPや登録品種の証紙があるものは種苗法の対象となります。
なので、PVPや登録品種の証紙がないものは増殖させたり、人に渡しても大丈夫です。
また、家庭菜園などの趣味で増殖させる場合は大丈夫です。
家庭菜園であっても、増殖させたものを人に渡すのは違法です。
つまり、シャインマスカットの苗を買って挿し木で増やしたものを、
メルカリやヤフオクで販売すると違法です。
買ったらダメですよ。
以上、種苗法の話でした。